シンプルな料理程難しい
この事は恐らく万国共通だろうと思います
基本シンプルな料理ほど、食材の良し悪しに左右される料理はありません
そこには味付けの誤魔化しなんて一切有りません。
良くテレビなんかで一流の料理人が生産者の元へ出向き
その場所で新鮮な食材を使い、振る舞う料理番組が有ります
おそらく、多分、本当に美味しいんだろうと思います。
でもその料理は、その場所で最も最上な食材で調理します。
同じ食材を、家に持ち帰り、料理を作っても、決して同じ味にはなりません。
私の地元は海まで徒歩20分
そこで捕ったアサリはお店で買い求めるアサリとは味が全然違います
採れたてのアサリは癖も無く本当に美味しいです
採れたての魚介類、山菜、農産物や果樹類等
新鮮な物は下手に調理するよりシンプルにそのまま焼く、煮る、食べる
が一番おいしいです
もぎたての梨等は、その場で木からもいで食べると、果実からコボレル
果汁で衣服がベトベトに為ります。果汁がしたたり落ちます
こんな梨は市販では味わえません
お金を払っても味わえません
オムレツや出汁巻などは只、卵をほぐし焼くだけの調理です
至ってシンプルですが、技術の優劣がとても左右します
マグロは熟成マグロが持て囃されていますが
採れたてのマグロはとても新鮮で旨いです
殆どの人は食べた事が無いと思います
シンプルな料理程難しいは、新鮮採れたては作る事が出来ません
自然のなせる業です
田舎のおばあちゃんが作る料理、子供は食べたがりませんが
本当はとても手間が掛り、シンプルな味付けですが、都会の人には
真似の出来ない味付けです
30年ぐらい前、地元の山奥で70過ぎのおじいさんと、おばあさんの
昔の民家をそのまま営業店にしたお店が有りました。
外見は殆ど田舎の民家です。
庭先には鶏が複数羽離されています。放し飼いです
一度薄暗くなる前に鶏を集める作業に出会いました
おばあさんが鳥小屋を開け、声掛けすると皆勝手に小屋えと
入って行きます。不思議な感覚です
入り口を入り、居間へと入ると、そこには大きな庵が有り、天井から
大きな鉄瓶が下がり、冬は中心にマキ火がおこり、炉端で運ばれて
来る料理をいただきます。
とても素朴でシンプルな料理です。
幾つか真似をしてお店で使っていますが、ここのおばあさんの作る
様にはなりません。
軽く煮っ転がしした様な大根と人参の料理
全く同じ料理にはなりません。
シンプルなゆえの難しさが有ります。感覚で作っている料理です。
多分この様な料理は都会では無理です。
シンプルな料理程難しい
大根、人参、長芋の薄切りをさっと火を通しただけの料理
でも美味しかったです。同じ様には作れません。
私が作るとどうしても含め煮になってしまいます。
多分、この様なシンプルな料理。全国の田舎を回れば
沢山或るものと思います。
地元で代々伝わる料理
簡単そうですがいざ作ろうとすると難しい
シンプルなゆえに誤魔化し様が有りません
本当に難しいです。
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